基本的には、いつお墓を建てたら良いかという決まりはありません。
大切なのは供養の気持ちであり、供養をするのに悪い時期なんてありません。
「善行、時を選ばず」「思い立ったら吉日」です。
一般的には、四十九日や一周忌、三回忌など親族の集まりやすい時に合わせてお墓を建て、回忌法要と開眼法要を同時に行なうことが多いようです。
最近では、生きている間にお墓を建てる人が増えています。生前にお墓を建てることを「寿陵」(じゅりょう)と言います。寿陵の「寿」は長寿、「陵」はお墓のことを意味し、古来中国では生前にお墓を建てることは長寿を授かる大変縁起が良いこととされていました。
また、子供に負担をかけたくない、自分の気に入った墓地・墓石を選びたいという人も寿陵墓を建てていると言われています。お墓には、相続税や固定資産税などがかからないので節税にもなります。
お引っ越しをする前のお墓が、お寺の墓地に有る場合には慎重な配慮が必要です。お寺にとって、お墓を引っ越しされるのは、檀家を失うことになるので、引っ越しを嫌う場合もあるようです。今までお世話になったということを考慮して、お礼(心付け、菓子折など)も含め丁重に物事を進めます。
"お墓のお引っ越し"は一旦、埋葬した遺骨を他の墓地に移すことで「改葬」といい、「墓埋法」の定める規定にそって手続きをすすめていきます。古いお墓で、遺骨が土に還っている場合は、そこの土を取ってきて新しいお墓に入れます。
■一般的な改葬の手続き
1.新しい墓地の管理者から「受け入れ証明書」(または「当選通知書」)を発行してもらいます。2.引っ越し前のお墓が有る場所の市役所または、町村役場へ?を持参し、「改葬許可申請書」をもらい、必要事項を記入する。
3.引っ越し前の墓地の管理者(お寺の墓地なら住職)に?を持参し、埋葬の証明をしてもらう。
4.再度、「改葬許可申請書」をもらった市町村役場に行き、?を提出すると、『改葬許可証』を発行してくれます。
5.引っ越し前の墓地の管理者に『改葬許可証』を提示します。そして遺骨を取り出した後、住職に「お精抜き」をしてもらいます。
6.その後、その墓石を移設するか、新しくお墓を建てる場合は処分してもらいます。
7.新しい墓地の管理者に『改葬許可証』を提出します。
8.お墓の移設又は、新しくお墓を建てられた後、住職を招き、お精入れ(開眼法要)を納骨法要と共に行います。
*その際のお寺は工事を依頼された石材店に頼めば紹介してくれます。
*宗旨・宗派については、やはり引っ越し前の菩提寺と同じ宗旨・宗派のお寺にお願いされるのが良いでしょう。
*お精入れ(開眼法要)時の住職へのお礼等は、一般的には「お精入れ供養御礼」:3万円〜5万円、「お膳料」:5千円〜1万円でよいですがもし遠方よりお呼びする時は「お車料」:5千円〜1万円」位が相場かと思います。
★墓石の移設等にかかる費用については、墓地の場所までの距離、墓石の大きさなどにより異なります。石材店に相談され、きちんとした見積書をとられることをお勧めします。
- 「全てを建て直すつもりはないけれど、きれいにしたい。」というお考えのお客様に、お墓のリフォームをおすすめしています。
- 昔と比べると、機械化が進み、御影石(花崗岩)でも安価で施工できるようになりました。 例えば、昔作った外柵(コンクリートなど)を御影石に直しただけで、とても綺麗な新しいお墓に生まれ変わります。ご先祖様も、お参りに行く家族も新たな気持ちでお参りできると思います。どうぞ、この機会にリフォームをお考えになられてはいかがでしょうか。
- 坂美石工所では、お客様のご相談に見積もりや完成予想図を提示して、わかりやすくお応えいたします。どうぞお気軽にご相談下さい。